
私の母は、今は病院併設の老健でお世話になっています。
老健って何??と思われる方もおられるかもしれませんので、ざっくりと解説します。
老健(介護老人保健施設)のサービス内容
老健は、有料老人ホームなどとは違って「いずれは自宅に帰って生活出来るように訓練する」ことが目的の施設です。
母が今入所している老健のサービス内容は以下のような感じです。
通所リハビリテーション
・通所リハビリテーション(デイケア)
現在自宅で生活している方々に対して、日帰り入浴や食事など、日常生活の支援や向上のため理学療法士によるリハビリテーションなどを主に行います。
・介護予防通所リハビリテーション
主に介護予防を目的として短期間入所し、入浴や排せつ、食事などの介護・体の機能訓練や看護を提供することにより、利用者の方の心身機能の改善、利用者の家族の方の肉体的な疲労やメンタル面での負担の軽減を図ります。
短期入所
・短期入所(ショートステイ)
短期間入所(宿泊)し、入浴や排せつ・食事などの介護、また機能訓練や看護を提供ことによって、利用者の方の心身機能の改善や維持、そして利用者の家族の方の肉体的・精神的な負担の軽減を図ります。
・介護予防短期入所療養介護
ショートステイは、既に介護されている方が一時的に入所するような感じですが、こちらは介護予防を目的として短期間入所します。
内容としてはショートステイとほぼ同じですが、機能訓練などは少し異なる部分もあります。
一般入所
一般入所は、ショートステイよりも長い期間(おおむね3カ月ほど)入所し、入浴や排せつ・食事などの介護・また看護を受けながら機能訓練をすることにより、利用者の心身機能の改善や維持を図り、退所後の自立した家庭生活を送れるように支援します。
また一定期間入所することで、家庭内で介護をしている家族の負担の軽減を図ります。
私の母は、この一般入所にあたります。
老健での暮らしは?
老健の中ではどんな暮らしをしているのか、ちゃんと生活リズムがあるのか、周りの方達と上手くやって行けるのか・・・入所にあたっては色々と不安なことがありました。
でも、実際に入所してみると朝起きてから夜眠るまで規則正しく暮らせているし、全く自由がないなんてこともありません。
薬の飲み忘れもなくなり、体調も変動する事がなくなりました。
部屋は多床室と個室があり、母は個室に入所しています。
多床室の方が料金が安いのですが、母はマイペースなところがあり同室の入所者さんにご迷惑をかけてしまうので(寝ておられる人に話しかけたり、人のスペースを覗いたり/汗)、個室じゃないとダメやなぁということで。
個室にはテレビもトイレもあるので、結構快適に過ごせていると思います。
母の過ごす老健での一日の流れは、大体次のような感じです(施設によって異なると思います)。
老健での生活・1日の流れ
<午前>
6:00 起床・洗面・着替え
7:30 ごっくん体操(誤嚥を防ぐためのお口の体操)
7:45 朝食
9:00~10:00 自由時間(リハビリがある人は理学療法士さんが呼びに来られる)
10:00~10:30 朝の会(体操やちょっとしたレクリエーション)
11:30 ごっくん体操
11:45 昼食
<午後>
12:45~ 入浴がある日は、昼食後順番にお風呂へ移動(入浴が無い日は施設の催し物があったりします)。
14:45 おやつ
15:00~17:00 自由時間(リハビリがある人はリハビリへ。レクリエーションがある場合も。)
17:30 ごっくん体操
17:45 夕食
19:00 入眠準備(寝巻に着替えるなど。)
20:00 消灯
大体こんな感じです。
割と自由な時間もあるので、自室で過ごす人・食堂で他の入所者さんとお喋りしながらテレビを観る人・塗り絵をする人(←うちの母)などなど、皆さんそれぞれの時間を過ごしています。
おやつも、お饅頭だったりゼリーのようなものだったり色々出して下さるのですが、家族からの差し入れもOKです。
ただ食事や健康面でのこともありますので、差し入れのおやつは基本的に職員の方に預けて出して頂きます(本人に持たせると好きなだけ食べてしまう人もいるので←うちの母)。
生もの(果物など)は食中毒が懸念されるので、家族が面会に来てその場で食べてしまえる量なら良いのですが、部屋に冷蔵庫が無いので置いておくのはダメです。
差し入れするものとしては、常温で日持ちのするもの・分けて出せるもの(小袋パックなど)が良いようです。
うちの母の場合は、クッキーやビスケットが2~3枚ずつ個包装になったお菓子のジャンボパックなどを預けています。
ちなみに母はとっっっても食いしん坊なので、面会に行く時にも幼児用の小さなジュースやラムネの小袋を持って行ったりしてるのですが、めちゃくちゃ美味しそうに喜んで食べています。
お風呂や洗濯物について
お風呂は基本的に、週に二回と決まっています。
少ないように感じますが、職員さん達の負担を考えると仕方がないのかなぁと思います。
入浴時は必ず職員さんが付き添い、頭や体を洗うのを手伝って下さっています。
入浴した日は洗濯業者さんが来られて洗濯物を回収し、洗ってまた持って来られるのですが、家族が取りに来ても良いことになっています。
うちの場合は兄が「洗濯代が勿体ない」と謎にケチるので、私が取りに行って自宅に持ち帰り、洗って翌日に届けています。
洗濯代は、1ヶ月約1万円程度です。
季節ごとの行事やイベントもある
老健では、月ごとにお誕生日会や食事会など、色々なイベントを企画しておられます。
先日の秋の食事会では、メニューに松茸ご飯が☆うわ~良いもん食べたな~と母に言うと、ニコニコしていました。
その日はカラオケなどもあったようで、職員さんがマイクを握り歌う母の姿を写真に撮って下さっていました。
時々ですが書道の先生も来られているようで、半紙に課題の文字を書いたりしています。
母が老健に入って良かった
実家で父と二人暮らしをしていた時、色んなことがどんどん出来なくなっていき、父からは叱られるばかりの母でした。
叱られることで気持ちが萎縮し、認知症も悪化の一方だった気がします。
父は頑固で我儘なところがある人だったので、怒ってはいけないと思っててもどうしてもそれが出来なくて、しょっちゅう母を怒鳴っていました。
病気があるのに、父の顔色をみながら日々を暮らしている母が本当に不憫でした。
父の入院をきっかけに母は老健に入所することになり、家族から離れて寂しいところもきっとあると思います。
でも、悪化するばかりだった病状がすっかり安定し、車椅子は手放せませんがトイレにも自分で行くことが出来るようになり、家にいた時より出来ることが増えました。
職員さんも看護師の方がほとんどなので(病院併設なので)、兄も私も安心して母をお任せすることが出来ています。
この記事が、ご家族を自宅で介護しておられる方の参考になれば幸いです。


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